はじめに:クロードコードには苦手なことがある

クロードコード(Claude Code)はAIコーディングツールとして非常に優秀ですが、実は生成系の機能を持っていません。画像を生成する、動画を作る、といった処理はクロードコード単体では対応できない領域です。

これは使っていると実感する場面があります。たとえば「猫の画像を作って」とクロードコードにお願いしたとします。するとクロードコードは自分では画像を生成できないので、代わりになる無料サービスを探してきて、そのAPIを呼び出すコードを書いて対処しようとします。

クロードコードは「できないこと」を隠さずに工夫する

クロードコードは正直なので「画像生成機能は持っていません」と告げてきます。その上で代替手段を探してくれるのですが、無料サービスには品質の限界があります。

CLIなしで画像生成を頼んだら…

実際にクロードコードに「ジェンスパークCLIを使わずに猫の画像を作って」と依頼したところ、クロードコードはAPIキー不要で使える無料の画像生成サービス(Pollinations.ai)を自力で探し出し、その場でコードを書いて生成してくれました。

その結果がこちらです。

クロードコードが無料サービスで生成した猫の画像
▲ クロードコードが自力で探した無料サービスで生成した猫の画像
「いかにもAIが作りました」という品質

悪くはないのですが、毛並みや光の表現に不自然さが残り、「いかにもAIが作った」感が出てしまっています。無料サービスの限界といったところです。ブログのアイキャッチや資料に使うには少し心もとない品質です。

ここで登場するのがジェンスパークCLIです。

ジェンスパークCLIとは?

ジェンスパークCLIは、ジェンスパークのAIサービスをコマンドラインから呼び出せるツールです。ジェンスパークが大々的に宣伝しているわけでもなく、設定画面の奥にひっそりと存在しているため、知らない方がほとんどだと思います。

重要なのは、これをクロードコードから呼び出せるという点です。クロードコードはターミナルコマンドを実行できます。つまり gsk img コマンドを呼び出せば、クロードコードが苦手とする画像生成を、ジェンスパークの高品質なAIに任せることができます。

「ジェンスパークCLI+クロードコード」で死角がなくなる

クロードコードが得意なこと(コーディング・ファイル操作・ロジック)とジェンスパークCLIが得意なこと(画像生成・動画生成・文字起こし)を組み合わせることで、互いの弱点を補い合えます。

インストール方法

まず、ジェンスパークの画面でユーザーアイコンをクリックし、「設定」を開きます。

ジェンスパーク ユーザーメニュー
▲ ユーザーアイコンから「設定」をクリック

設定ダイアログの左メニューから「APIキー」をクリックします。

ジェンスパーク 設定メニュー
▲ 設定メニューの「APIキー」を選択

するとインストールコマンドとAPIキー作成画面が表示されます。

ジェンスパーク CLIインストールコマンド
▲ APIキー画面にインストールコマンドが記載されている

PowerShell(Windows)またはターミナル(Mac/Linux)で以下を実行すればインストール完了です。

npm install -g @genspark/cli

同画面の「新しいキーを作成」でAPIキーを発行し、環境変数 GSK_API_KEY に設定しておきましょう。

ヒント

インストールにはNode.jsが必要です。gsk --help で全コマンドを確認できます。

使えるコマンド一覧

ジェンスパークCLI(コマンド名は gsk)は、単機能のコマンドが揃っており、1コマンドで1つの処理を実行するシンプルな設計です。試す前はクロードコードのようにAIエージェントと対話しながら作業するものを想定していましたが、そういうものではありません。シェルスクリプトや他のプログラムと組み合わせて使うことを前提とした設計です。

コマンド 機能 使用例
gsk img テキストから画像を生成 gsk img "かわいい猫"
gsk search ウェブ検索 gsk search "最新AI情報"
gsk transcribe 音声・動画の文字起こし gsk transcribe -i meeting.wav
gsk stock 株価情報の取得 gsk stock "トヨタ"
gsk video テキストから動画を生成 gsk video "夕暮れの海"
gsk analyze 画像の分析・理解 gsk analyze -i photo.jpg

クロードコードからジェンスパークCLIを呼び出す

クロードコードのセッションで「猫の画像を作って」と依頼すると、ジェンスパークCLIをインストール済みであれば gsk img コマンドを呼び出して生成してくれます。

gsk img "a cute cat sitting on a windowsill, soft sunlight, photorealistic"

その結果がこちらです。先ほどの無料サービスの画像と比べてみてください。

ジェンスパークCLIで生成した猫の画像
▲ クロードコードがジェンスパークCLI経由で生成した猫の画像(1024×1024)
品質の差は歴然

毛並みの細かい描写、自然な光の表現、全体的なリアリティが段違いです。クロードコードは自分では生成できないからこそ、ジェンスパークCLIという「外部の武器」を使うことで、苦手領域を高品質にカバーできます。

画像生成以外でも、たとえば会議の録音ファイルを渡して文字起こしを頼めば、クロードコードが gsk transcribe を呼び出して処理してくれます。料金ページはこちら:Genspark公式料金ページ

まとめ:組み合わせることで死角がなくなる

クロードコードは非常に優秀なAIコーディングツールですが、画像・動画・音声といった生成系・メディア処理系の機能は持っていません。クロードコードだけに頼ると、その領域では品質の低い無料サービスを使うしかない場面が出てきます。

そこにジェンスパークCLIを組み合わせると、話が変わります。クロードコードがコードやロジックを担い、ジェンスパークCLIが生成系・メディア処理を担う。この連携によって、クロードコードの死角がそのまま埋まります

エンジニアはジェンスパークCLIを環境に入れておくべき

クロードコードを日常的に使っているエンジニアなら、ジェンスパークCLIをあわせてインストールしておくことを強くおすすめします。npm install -g @genspark/cli の1コマンドで、クロードコードの活躍できる範囲が大幅に広がります。

ジェンスパークのその他の活用方法については画像生成AIを営業活動に活かす記事最新モデル紹介もご参照ください。

ジェンスパーク公式サイト