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Google Workspaceのことなのに、Geminiの回答と画面が合わない
Google WorkspaceやGoogleのサービスについて分からないことがあると、私は以前までGeminiに聞くことが多くありました。
Googleが作っているAIですから、GmailやGoogle Drive、Google Workspaceの管理画面についても詳しいだろうと思っていたからです。実際、基本的な使い方を聞くくらいなら困らないことも多いです。
ところが最近、Google Workspace関連の作業をしていると、Geminiの回答と実際の画面が合わないことが何度かありました。
公式ドキュメントは確認してみました? もしかしたら、その間に仕様自体が変わってしまったのかもしれません。
それでもないので公式ドキュメントを調べてみると、そもそも仕様が変わっていた、というパターンでした。最近はこういうとき、Geminiと何往復もするよりClaude Codeに、
「現在のGoogle公式ドキュメントを調べて、今の仕様で確認してください」
と頼んだ方が早く終わることがあります。Googleのサービスについて調べるのにGoogleのAIではなくClaude Codeを使うという、少し変な状態になっています。
Geminiが持っている知識は常に最新というわけではない
気になったので調べてみると、理由はそれほど不思議なものではありませんでした。AIモデルにはナレッジカットオフがあります。
ナレッジカットオフの実態: たとえばGoogleの公式ページでは、Gemini 2.5 Proのナレッジカットオフは2025年1月となっています。モデルページ自体は2026年6月にも更新されていますが、モデルがもともと持っている知識が2026年6月まで更新されているという意味ではありません(Google公式モデルページ)。
もちろんGeminiはGoogle検索を利用できます。GoogleはGemini API向けに「Grounding with Google Search」を用意していて、リアルタイムのWeb情報へ接続し、ナレッジカットオフ以降の情報を参照できると説明しています(公式ドキュメント)。
検索機能があっても万能ではない: GeminiアプリでもWeb上のソースが表示されることがありますが、Googleのヘルプには、すべての回答にソースが付くわけではないと書かれています。また、Geminiの回答には誤りが含まれる可能性があるため、Google検索で回答を確認する機能も用意されています(Googleヘルプセンター)。つまり、GeminiだからGoogleの現在の仕様を毎回答必ず確認してから答えている、とは考えない方がよさそうです。
Google Workspaceは仕様が変わるのがかなり速い
この問題がGoogle Workspaceで目立つのは、サービス側が頻繁に変わるからでしょう。
Google WorkspaceのDeveloper Release Notesを見るだけでも、2026年にはGoogle Chat、Gmail、Calendar、Apps Script、Drive、Meetなどへ次々と機能が追加されています(Developer Release Notes)。
2026年8月には、Google Workspaceの管理コンソールへGeminiを使った「Admin Assist」が追加されました。Super AdminがGeminiのサイドパネルを使って管理作業について質問したり、管理コンソールの検索からGoogle Workspaceのヘルプ情報をまとめてもらったりできる機能です(Google Workspace Updates公式ブログ)。数か月前に正しかった説明でも、管理画面の場所や機能名が変われば、そのままでは使えません。
Google Workspaceの記事を書いていると、この変化の速さはかなり感じます。私も別サイトでGoogle Workspaceの使い方をまとめていますが、以前書いた記事を見直すと、内容そのものが間違っていたわけではないのに、現在の仕様とは合わなくなっていることがあります。
Google Workspace管理コンソールについては、ユーザー管理やセキュリティ設定などをこちらの記事にまとめています。このページも2026年8月29日に更新しました。Google Workspace関連の記事は、一度書いたら終わりというより、ときどき公式情報と照らして直していかないと厳しい分野だと思います。現在のページには2段階認証、Security Center、Driveのランサムウェア検知、GmailのPOP関連変更なども掲載しています。
Claude Codeだって最新情報を最初から知っているわけではない
ここは誤解しないようにしたいところです。Claude Codeなら最新情報を全部知っている、という話ではありません。Claudeにも当然モデルが持っている知識の範囲があります。
私がClaude Codeを使っていて楽だと感じるのは、「最新の公式ドキュメントを調べてから作業して」と頼み、そのまま調査から実装まで進めてもらえることです。AnthropicはClaude CodeでWeb検索を利用できるようにしており、最新のAPIドキュメントや技術記事を参照できると説明しています。特に、頻繁に変わるフレームワークや特定バージョンのAPIを扱うときに役立つ機能として紹介されています(Anthropic公式)。
私の場合、Google WorkspaceやGoogle APIについて分からないことが出たら、「最新のGoogle公式ドキュメントを確認してください」と最初に伝えることがあります。そのままコードを確認させて、「現在の仕様と違うところがあれば修正してください」まで頼めます。
以前はGeminiに仕様を聞き、その回答をもとに自分でコードを直し、うまくいかなければもう一度Geminiへ質問することもありました。Claude Codeなら、調査した内容をそのまま作業へつなげられるので、結果的に早く終わることがあります。この使い方はRemote Controlでスマホから頼む時にも同じで、「調べて直して」まで一括で任せられるのが楽なポイントです。
Google製品だからGeminiを使う、ではなくなってきた
以前はAIをかなり単純に分けていました。Google関連ならGemini、開発ならClaude Code、文章ならChatGPT、といった使い分けです。
最近はあまり気にしなくなりました。GoogleのサービスについてClaude Codeに調べてもらうこともありますし、Googleの公式ドキュメントをChatGPTに確認してもらうこともあります(ChatGPT側でも似たような文脈の話を以前書きました)。
大事なのは、AIがどこの会社の製品かよりも、回答するときに現在の情報を確認しているかです。特にクラウドサービスやAIサービスのように仕様変更が多いものでは、AIが自信満々に答えていても、少しでも画面と違ったら公式ドキュメントを確認した方が早いです。
古い情報は「古く見えない」のが厄介: 最近は自分でも、「その情報はいつの仕様?」と考えるようになりました。これはAIだけの問題でもありません。Google検索で見つけたブログ記事も、2年前の記事なら現在は使えないことがあります。AIの場合は回答が自然なので、古い情報でも古く見えないところが少し厄介です。
最近は最初から「最新の公式情報を調べて」と頼んでいる
Google Workspaceに限らず、最近は仕様が変わりやすいものについてAIに聞くとき、「現在の公式情報を調べてください」と最初から付けることが増えました。
最初の一言で無駄なやり取りが減る: これだけでも無駄なやり取りはかなり減ります。Geminiにも検索機能はありますので、Geminiを使わないという話ではありません。最新情報が必要なら、検索を使って公式情報を確認させればいいだけです。私の場合、そこからコードを修正したりファイルを変更したりする作業まで続くことが多いので、Claude Codeにそのまま任せることが増えました。プロンプトの付け方については以前まとめたプロンプト制御の記事も参考になると思います。
まとめ
GoogleのことならGoogleのAIが一番詳しいだろうと思っていたのですが、実際に作業していると、それほど単純ではありませんでした。
最近はAIに「何を知っているか」を期待するより、必要な情報をその場で調べてもらう使い方の方が安心です。Google Workspaceのように仕様がどんどん変わるサービスでは、特にそう感じます。
