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Remote Controlとは
Claude Codeには、PCで動かしているセッションをスマホや別のブラウザから操作できる「Remote Control」という機能があります。
存在は知っていたのですが、最近まで使っていませんでした。実際に使ってみると、想像していたよりかなり便利でした。
子守り中とか、電車で移動している時にも使いたい、ってことですか?
それなら、Remote Controlという機能がありますよ。ちょうど試すのにいいタイミングかもしれません。
私は以前からスマホで開発作業を進めたいと思っていました。特に子守りをしているときや電車で移動しているときは、PCの前に座れません。Gensparkをよく使っていた理由の一つも、サンドボックスが用意されていて、スマホだけでもかなり作業できることでした。
Claude Codeについても、以前はAndroidにTermuxを入れ、その中にClaude Codeをインストールして使っていました(この時の話は以前の記事にまとめています)。ところが2026年4月頃から、最新のClaude CodeがTermux上で動かなくなりました(動くバージョンで固定して使ってましたが)。
Remote Controlをちゃんと使ってみると、PCとスマホでプロジェクトが共有されるので、今の私の用途ならこちらの方が楽でした。
Remote Controlの正体: クラウド上に別のClaude Code環境を作るわけではありません。Claude Code自体はPC上で動き続け、ローカルのファイルやMCP、プロジェクト設定などもそのまま利用します。スマホは、そのPC上のClaude Codeを操作する画面になるイメージです。Anthropicの公式ドキュメントでも、Remote Controlではコード実行やファイルアクセスがローカルマシン上で行われると説明されています(公式ドキュメント)。そのため、普段PCで使っているClaude Codeの環境をスマホ用に作り直す必要がありません。これがTermuxでClaude Codeを動かしていたときとの大きな違いでした。
Remote Controlの使い方
すでにPCでClaude Codeを起動している場合は、チャット欄に次のコマンドを入力します。
/remote-control
Remote Controlが有効になると、接続用のURLやQRコードを確認できます。QRコードをスマホで読み込めば、ClaudeアプリやブラウザからPC側のセッションを開けます。
公式ドキュメントでも、既存セッションから「/remote-control」または「/rc」を実行でき、QRコードやセッションURLを使って別の端末から接続できるようになっています。
一度接続してしまえば、操作は普通のClaudeのチャットとほとんど変わりません。スマホから、
- 「このエラーを直してください」
- 「テストを実行してください」
- 「このページを修正してください」
と指示すると、PC側のClaude Codeが実際にファイルを編集したりコマンドを実行したりします。
PCとスマホのチャットはリアルタイムで同期される
使っていて便利だったのが、PCとスマホを別々のセッションとして扱わなくていいことです。
スマホからメッセージを送るとPC側にもすぐ表示されます。PCから送った内容もスマホ側へ表示されます。PCで作業を始めて、途中からスマホへ移ることもできますし、その逆もできます。
同期の実態: Anthropicの説明でも、ターミナル、ブラウザ、スマホから同じ会話を操作でき、メッセージや作業状況が同期される仕様になっています。PCでClaude Codeに時間のかかる作業を頼んでおき、別のことをしながらスマホで進捗を見ることもできます。途中で確認を求められたら、そのままスマホから返事できます。
毎回有効にするのが面倒なら常時ONにできる
毎回「/remote-control」を入力する必要もありません。
常時ONにする設定: Claude Codeで/configを開き、「remote」で検索すると、「Enable Remote Control for all sessions」という設定があります。これをONにすると、通常のClaude Codeセッションを開始したときにもRemote Controlへ自動接続するようになります。これも現在の公式ドキュメントに記載されています。頻繁にスマホから確認する人なら、ONにしておいた方が楽だと思います。私はこれをONにしています。
PCにあるファイルをスマホへ渡すこともできる
スマホから開発していると、気になるのがファイルの受け渡しです。たとえばClaude Codeに資料を作ってもらったとして、そのファイルをスマホで確認したいことがあります。
私が試した方法は単純で、「作成したファイルをチャット欄に貼ってください」とClaude Codeに頼みます。PC上にあるファイルがチャットから取得できる状態になれば、そのままスマホ側で開いたりダウンロードしたりできます。
PCでClaude Codeにファイルを作らせ、外出先からスマホで受け取るという使い方ができるので、これだけでもかなり便利です。
スマホからPCへファイルを渡す場合
逆方向も試してみました。
スマホ側のClaudeのチャットにはファイルを添付できます。私が試したときはClaude Codeから添付した内容を読むことはできましたが、そのファイルを「このフォルダへ保存して」と指定してPC上の普通のファイルとして扱うところまでは、思ったようにはできませんでした。
ここは仕様が動いている途中: 現行のAnthropic公式ドキュメントを見ると、スマホやブラウザからファイルを添付した場合、画像以外のファイルについてはPCへダウンロードし、Claude Codeへ「@」ファイル参照として渡す仕様と説明されています。私が試したときの挙動と少し違うので、バージョンによって改善されている可能性があります。この部分は今後も変わりそうです。少なくとも「スマホからClaude Codeへファイルを渡して内容を処理してもらう」というところまでは使えます。
OneDrive経由なら普通にファイルを渡せる
Remote Controlだけでファイル受け渡しがうまくいかない場合でも、クラウドストレージを使えばそれほど困りません。
私はOneDriveを使っています。スマホからOneDriveへファイルをアップロードし、PC側で同期されたファイルをClaude Codeに、
「OneDriveのこのファイルを読んでください」
と指定します。これなら画像でもExcelでもPDFでも、PC側に同期されていればClaude Codeから普通のローカルファイルとして扱えます。編集させたり、別のフォルダへ移動させたり、その内容を使って別のファイルを作らせたりすることもできます。
Remote Controlそのものに完全なファイル転送機能を求めなくても、OneDriveやGoogle Driveなどを併用すれば十分実用になります。
PCの電源は入れておく必要がある
Remote ControlはPC上で動いているClaude Codeを遠隔操作する機能なので、PC側は起動している必要があります。これはGensparkのサンドボックスやクラウド上で動く開発環境とは違います。PCをシャットダウンしてしまえば作業できません。
それでも私の場合、自宅のPCを起動したままにしておけば、外出先からスマホでClaude Codeを使えるだけで十分便利です。
公式ドキュメントによると、PCがスリープしたり一時的にネットワークが切れたりしても、PCが復帰するとRemote Controlは再接続を試みるようになっています。長時間の作業を任せる際の注意点は、以前まとめたClaude Codeのレート制限の記事や、Claude Codeが固まる時の原因の記事も参考になると思います。
Termuxで頑張るよりRemote Controlの方が楽だった
以前は「スマホでClaude Codeを使いたい」と考えたとき、スマホ自体に開発環境を作ろうとしていました。Termuxをインストールし、Node.jsを入れ、Claude Codeを入れる。それでも動作環境はPCとは別なので、プロジェクトやファイルもスマホ側へ用意する必要があります。
Remote Controlなら、その必要がありません。PCにあるいつものプロジェクトを、いつものClaude Codeで操作できます。スマホに新しい開発環境を作るというより、PCのClaude Codeへスマホから入るだけです。実際に使ってみると、私はこの方が圧倒的に楽でした。
それらしい公式情報は見つかりませんでしたね。Termuxの件はClaude Code 2.1.113でネイティブバイナリ移行をした際の互換性問題として、GitHub Issueで報告されているだけのようです。
なお、Claude CodeがTermuxで動かなくなった時期とRemote Controlが登場した時期は近いのですが、「Remote Controlを提供したからTermux対応をやめた」という公式情報は確認できませんでした。Termuxについては、Claude Code 2.1.113のネイティブバイナリ移行による互換性問題として報告されています。
子守り中や移動中でもClaude Codeが使える
私がRemote Controlを便利だと思った一番の理由は、スマホから本格的な開発ができることです。
子守りをしているときにPCの前へ座れなくても、スマホからClaude Codeへ指示できます。電車に乗っている間に修正を頼み、到着するまでに作業を進めてもらうこともできます。
営業やSEで移動が多い人なら、PCでClaude Codeを起動しておいて、外からスマホで作業を続けるという使い方もできそうです。
スマホだけでコードを書くわけではありません。実際にコードを書いたりテストしたりしているのは、自宅や会社にあるPC上のClaude Codeです。スマホでは指示と確認だけをする。この分担がかなり使いやすいです。
まとめ
私はスマホから開発したくてGensparkのサンドボックスを使ったり、TermuxにClaude Codeを入れたりしてきましたが、今のところClaude Codeを使うならRemote Controlが一番簡単でした。
PCを起動しておく必要はありますが、それを許容できるなら試してみる価値はあると思います。
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