無料版でどこまで使えるのか、実際に試してみた

エリィ

無料でAI使うならどれがいいのかな〜。ChatGPTもClaudeもGeminiも無料であるけど、結局どれが一番使えるんだろう?

山口

気になるよね。感覚で語っても仕方ないから、今回は同じ質問を最大500問ぶつけて、実際にどこまで使えるか比べてみたよ。

ChatGPT、Claude(クロード)、Gemini(ジェミニ)はいずれも無料で使えますが、「無料版で実際にどこまで使えるのか」は意外と分かりにくいところがあります。

公式サイト: ChatGPTClaudeGemini

各社とも利用上限について一定の説明はしていますが、「1日に○問まで」のような単純な仕組みではないサービスも多く、質問の内容や会話の長さ、利用する機能などによって変わります。

そこで今回は、ChatGPT・Claude・Geminiの無料版に、同じ一般常識問題を最大500問まで連続して質問するというテストを行いました。

「無料版で何問まで連続して使えるのか」「回答の仕方にどんな違いがあるのか」「長く使っている途中で挙動が変わることはあるのか」といった、普段使っているだけではなかなか比較しにくい部分も見ています。

結果は想像していた以上にはっきり分かれました。

📥 今回使用した500問の質問集(CSV)をダウンロード

【比較表】ChatGPT・Claude・Gemini無料版の制限・違い一覧

先に結果をまとめると、次のようになりました。

項目ChatGPT FreeClaude FreeGemini Free
回答できた問題数75問500問210問
主回答の正答率100%100%100%
終了理由利用制限表示500問完走1095エラーが頻発
回答の傾向短め・絵文字が多い補足説明が多め画像・図などが豊富
画像表示なし(アイコン表示あり)なし210問中35問
長時間利用時の異常制限まで特になし無関係な回答が1回混入200問前後からエラー増加
  • ChatGPT無料版:75問で一時的な利用制限に到達
  • Claude無料版:500問を制限なく完走
  • Gemini無料版:約210問(200問超から1095エラー多発)で終了

今回の問題は難問ではなく、一般常識や簡単な計算を中心にしています。そのため「どのAIが一番賢いか」を測るテストではありません。

むしろ、同じような軽い質問を大量に続けたとき、無料版がどのように振る舞うかを見る耐久テストに近いものです。

検証方法

今回はChatGPT、Claude、Geminiのブラウザ版を使用しました。いずれも今回の検証用に用意したGoogleアカウントで初めて利用し、質問は自動送信せず、1問ずつ手作業で入力しています。

いずれもモデルなどはいじらず、デフォルトの状態です。

  • Gemini:Flash-Lite
  • Claude:Sonnet 5 Medium
  • ChatGPT:不明

質問集と回答はひとまず英語で用意しています。文学、歴史、地理、科学、宇宙、人体、コンピューター、スポーツ、計算などを混ぜた一般常識問題を500問用意しました。

例えば、

  • Who wrote The Great Gatsby?(『グレート・ギャツビー』を書いたのは誰?)
  • What is the capital of Peru?(ペルーの首都は?)
  • What is half of 3/5?(3/5の半分は?)
  • Which planet is closest to the Sun?(太陽に一番近い惑星は?)
  • What does HTTPS add to HTTP?(HTTPSはHTTPに何を追加している?)

といった、短時間で答えられる問題です。

基本的に同じ順番で各サービスに入力しました。

どのサービスも回答自体は十分速く、記録されている時間の大部分には、私が次の質問をコピーして貼り付ける作業時間が含まれています。そのため、所要時間は参考程度としてください。

正答率は3サービスとも100%

正答率は各サービス100%で差は付きませんでした。

  • ChatGPT:75問中75問
  • Gemini:210問中210問
  • Claude:500問中500問

となり、主回答はすべて正解でした

もちろん、完全な文字列一致ではありませんが、表記の違いは誤答にはしていません。

今回のような一般常識レベルの問題では、ChatGPT・Claude・Geminiのどれを使っても、知識問題の正答率だけではほとんど差が出ないと考えてよさそうです。

重要: 今回の問題では正答率に差が出なかったため、この先では利用時の挙動と回答スタイルを比較しています。

その代わり、大きな差が出たのが無料版の利用制限でした。この3サービスをもう少し実務寄りの視点で比較した記事も以前書いているので、興味があれば「Genspark vs ChatGPT vs Claude|実際に使って分かった違いと私の使い分け」もあわせてご覧ください。

ChatGPT無料版は75問で一時的な利用制限に【実測データ】

最初に止まったのはChatGPTでした。

75問目まで回答したところで、

「現在、メッセージを使い切りました。さらに使うには無料のPlusトライアルを開始するか、○時○分以降にもう一度お試しください」

という趣旨の表示が出ました。

その時点から再開可能時間までは約50分でした。

今回の結果だけを見ると「1時間あたり75問程度なのでは」と考えたくなりますが、75問がChatGPT無料版の固定上限だとは言えません

現在のOpenAIの公式情報では、Freeユーザーの通常のテキストチャットは「unlimited everyday text chats」(日常的なテキストチャットは無制限)と案内されており、不正利用防止のためのセーフガードや、画像生成・ファイル・音声・データ分析などの別上限が存在すると説明されています(OpenAI Help Center)。

つまり今回確認できた事実は、

同じ無料アカウントから短時間に一般常識問題を連続送信したところ、75問目で一時的にメッセージ送信を続けられなくなった

というところまでです。

「無料版は必ず75問で止まる」「1時間75問が公式の制限」といった意味ではありません。

それでも、短時間に大量の質問をする使い方では、今回の3サービスで最も早く明示的な制限が出たのはChatGPTでした。

Claude無料版は500問をそのまま完走【5時間制限の実態】

最も驚いたのはClaudeです。

今回用意した500問をすべて回答し、最後まで利用制限には到達しませんでした。

Anthropicの公式ヘルプでは、Claude無料版には5時間ごとにリセットされるセッションベースの使用制限があり、利用できるメッセージ数は需要などによって変化すると説明されています(Anthropic Help Center)。

そのため「Claude無料版なら常に500問使える」ということではありません。

それでも、少なくとも今回のような短い一般常識問題では、500問を連続して送っても制限に到達しなかったという結果になりました。

ChatGPTが75問で一時停止したことを考えると、単純なテキスト質問を大量に続ける用途ではかなり差を感じます。Claudeの無料枠がどこまで持つかをもう少し詳しく知りたい方は、「Claude無料版で足りるか?課金すべきタイミングの見極め方」にもまとめています。

500問完走したものの、一度だけ変な回答もあった

Claudeにはもう一つ面白い現象がありました。

「What is a painting made on freshly laid wet plaster called?」(塗りたての湿った漆喰に描く絵画技法は何と呼ばれる?)という質問に対して、最初は正しく「fresco」と回答しています。

ところが、その説明の後に突然、

The type of layer within Earth on which tectonic plates move is called the asthenosphere.
(プレートが動く地球内部の層は「アセノスフェア」と呼ばれる、という意味)

と、聞いていない地球内部の話を続けて回答しました

警告: おそらく別の質問に対する回答が混ざったものと思われます。500問という長いセッションを制限なく続けられたからといって、最初から最後まで挙動が完全に安定していたわけではない、という点は覚えておいた方がよさそうです。

主回答の「fresco」は正解なので今回の正答率には影響させていませんが、500問を連続して利用した中で、少なくとも一度はこうした混入が確認できました。

制限に引っかからず長く使えることと、長時間利用しても完全に挙動が変わらないことは別問題なのかもしれません。

Gemini無料版は約200問から1095エラーが頻発【利用上限の実態】

Geminiは200問付近まではかなり順調でした。

ところが200問を超えたあたりから、

Something went wrong (1095)(問題が発生しました(1095))

というエラーが頻繁に表示されるようになりました。

Geminiで表示されたSomething went wrong (1095)エラーのスクリーンショット

203問目あたりで次の質問を受け付けなくなり、「Something went wrong (1095)」が表示された画面。

一度エラーが出ただけなら通信状態なども考えられますが、その後も頻発しました。新しいチャットを作って試しても同じ1095エラーが発生したため、長くなった1つのチャットだけが原因という感じでもありませんでした。

最終的には、実質的に1分に1問程度しか進められない状態になったため、210問でテストを終了しています。

GoogleはGeminiの利用上限について、単純なメッセージ数ではなくコンピューティング量に基づいて決まると説明しています。

プロンプトの複雑さ、利用するモデルや機能、チャットの長さなどが考慮され、現在は週単位の上限に達するまで5時間ごとにリセットされる仕組みです(Google サポート)。

今回表示された1095というコードについて、Googleが「これは○○上限です」と明示している公式情報は確認できませんでした。

そのため、

Gemini無料版は200問が上限

とは書けません。

今回確認できたのは、約200問を超えたところから1095エラーが頻発し、新規チャットでも改善せず、連続利用が難しくなったという実測結果です。Gemini無料版の制限やリセットタイミングを普段どう把握しているかについては、「Geminiの無料版だけで1ヶ月乗り切る、制限値とリセットタイミングの把握術」で詳しく書いています。

回答の内容は同じでも「答え方」はかなり違う

正答率は3サービスとも100%でしたが、回答の雰囲気はかなり違います。

ChatGPT無料版の回答例スクリーンショット
ChatGPTの回答例
Claude(クロード)無料版の回答例スクリーンショット
Claudeの回答例
Gemini(ジェミニ)無料版の回答例スクリーンショット
Geminiの回答例

ChatGPTは短く、親しみやすい

ChatGPTは、今回の3つでは一番「聞かれたことにそのまま答える」傾向を感じました。

例えばPeruの首都を聞けば、

The capital of Peru is Lima. 🇵🇪
(ペルーの首都はリマです。🇵🇪)

という程度で終わります。

「zebraはどの動物か」といった質問では、

A zebra! 🦓
(シマウマ!🦓)

だけの回答もありました。

特徴的なのは絵文字の多さです。

国なら国旗、スポーツならボール、科学なら試験管など、短い回答にかなりの頻度で絵文字を添えています。

簡単な質問に対して余計な背景説明を大量に付けないので、テンポよく答えだけを知りたい場合には読みやすいです。

一方、内容によっては少しだけ補足も入ります。

light-year(光年)については距離であることを答えた後、約9.46兆kmという距離も説明しています。

短いが、必要そうなときには少し補足するというバランスです。こうしたChatGPT特有の「答え方の癖」自体は、「GPT構文とは?ChatGPTに記事を書かせていると気づく『あの独特な文章』の正体」という記事でも別の角度からまとめています。

ヒント: Claudeは背景知識を自然に補足する傾向があります。例えば最初の、

Who wrote The Great Gatsby?(『グレート・ギャツビー』を書いたのは誰?)

という質問だけでも、F. Scott Fitzgeraldと答えた後に、1925年出版であることや、American Dream、wealth、moral decayといった作品テーマまで説明しています。

テニスの「0点を何と呼ぶか」という質問では「love」(0点を意味するテニス用語)と答えるだけでなく、40-0を"forty-love"(40対0)と読む例や、語源についての説まで説明しています。

もちろん、すべてが長いわけではありません。「Peruの首都は?」なら「Lima」で終了しますし、簡単な計算問題も短く答えています。そのためClaudeは、「単純な質問は短く、説明できそうな題材では背景知識も付ける」という回答スタイルに感じました。知識を少し広げながら読みたい人には相性が良さそうです。

Geminiは「回答」というより小さな解説ページを作る

3つの中で最も特徴的だったのはGeminiでした。

Geminiはテキストで答えるだけではなく、画像、図などを積極的に組み合わせます

210問中35問に画像が表示された

Geminiが回答した210問のうち、35問の回答が画像付きでした。割合にすると約17%です。

実例: 例えば、

  • Louvre Museum → ルーヴル美術館
  • Petra → ペトラ遺跡
  • zebra → シマウマ
  • Tchaikovsky → チャイコフスキーの肖像
  • Italy → ブーツ形が分かるイタリア地図
  • HTTPS → SSL/TLSの概念図
  • methane → メタンの分子モデル
  • patella → 膝関節の解剖図

といった具合です。

実際に表示された画像も確認しましたが、質問ときちんと対応している画像でした。

特に地理、人体、ITなどでは、文章だけより図がある方が分かりやすいケースも多いです。

無料版でここまで視覚情報を積極的に出してくれるのは、Geminiのかなり大きな特徴だと思います。

シコファンシーは今回はほとんど出なかった

今回、個人的に少し期待していたのがシコファンシー(sycophancy)です。

AIがユーザーに過剰に同意したり、

「Great question!」(素晴らしい質問ですね!)
「Absolutely!」(その通りです!)

などと必要以上に持ち上げたりする傾向です。

個人的にGeminiを使っている時に良く出ていたのでGeminiで出るのではないかと思っていましたが、今回の一般常識問題ではほぼ確認できませんでした。

Geminiのログで「Great question」「Absolutely」を確認しましたが該当なし。Claude、ChatGPTでも同様でした。

考えてみれば、

What is 13 × 5?(13×5は?)

と聞かれて「素晴らしい質問ですね!」と返す方がおかしいので、今回のテスト内容ではシコファンシーが出にくかったのでしょう。

意見を求めたり、ユーザー自身の考えを提示したりする質問を使えば、結果は変わる可能性があります。

今回は「一般常識の一問一答では、3サービスとも過剰なお世辞はほぼ見られなかった」という結果に留めます。

エリィ

Claudeが500問完走したのは意外だったな〜。無料版なのに全然止まらないんだ。

山口

私も驚いた。無料版だからと侮らずに、まずは自分の使い方に合いそうなものを実際に試してみるのが一番だね。

結局、無料版ならどれがおすすめ?

今回のテストだけで「無料ならこのAIが一番」と決めるのは難しいですが、それぞれ性格や向いている使い方がかなり違うので、そこから導いたおすすめを紹介します。

とにかく無料でたくさん質問したいならClaude

今回最も印象に残ったのは、500問を最後まで回答したClaudeです。

ChatGPTが75問で一時停止し、Geminiが約200問から不安定になった中、Claudeは500問を完走しました。

短いテキスト質問を大量にする用途では、今回の条件ではClaudeが最も使いやすい結果です。

回答も単なる答えだけでなく背景知識を少し足してくれることが多いため、勉強用途とも相性が良さそうです。

500問中一度だけ無関係な回答の混入があった点は気になりましたが、それを除けばかなり安定していました。

図や画像を見ながら学びたいならGemini

Geminiは無料版でも回答がかなり豪華です。

文章だけでなく、地図、人物、動物、解剖図、技術図などを積極的に表示します。210問中35問で画像が確認できました。

「答えだけ知りたい」という人には少し情報過多に感じるかもしれませんが、視覚的に理解したい人には3サービスの中で一番面白いと思います。

短く読みやすい回答ならChatGPT

ChatGPTは今回、75問で一時的な制限が出てしまいました。

その点では大量連続利用には向きませんでしたが、回答自体はかなり読みやすいです。

答えを最初に示し、必要なときだけ少し補足する。絵文字が多く、文章も軽いので、一般的な日常利用では使いやすいと感じます。

今回のように何十問、何百問と休まず質問する使い方自体が特殊なので、普段の利用で75問を短時間に使い切る人はそれほど多くないでしょう。個人開発の実務でどれを使うべきかという切り口では、「ジェンスパーク・クロード・ジェミニ、個人開発で使えるのはどれ?事例で比較」も参考になると思います。

まとめ:正答率では差が出なかった。無料版の「使い方」に大きな違いがある

今回、ChatGPT・Claude・Geminiの無料版に最大500問の一般常識問題を連続して質問しました。

時代は進んだなと実感したのは、正答率はいずれのサービスも100%だったことです。各サービスが回答できた範囲では、主回答はすべて正解でした。

ところが、無料でどこまで連続利用できるか、そして回答をどのように見せるかには大きな違いがあります。

今回の結果をかなり単純化すると、

Claudeは長く使える。
Geminiは回答が豪華。
ChatGPTは短く読みやすい。

という印象です。

無料版の上限は固定されたものではありません。AnthropicはClaude無料版について5時間単位のセッション制限を案内しており、GoogleはGeminiについてプロンプトの複雑さや機能、チャット長などを含むコンピューティング量ベースの上限を説明しています。OpenAIもFree版について通常のテキストチャットとは別に各種制限やセーフガードがあることを明記しています。

そのため、今回と同じテストを別の日や別のアカウントで行えば、結果が変わる可能性は十分にあります。

それでも、同じ500問を用意して実際に連続利用してみると、公式の料金表や機能一覧だけでは分からない違いがかなり見えてきました。

「無料ならどれを使えばいいのか」で迷っているのであれば、今回の結果では、今回のような短い英語の知識質問を大量にこなしたいならClaude、画像や図を含めて調べたいならGemini、短く手軽に使うならChatGPTという選び方が一つの目安になりそうです。

※本記事は2026年9月5日に個人の無料アカウントで実施した検証結果です。各サービスの利用上限や挙動は、時期、アカウント、混雑状況、利用する機能、モデル、会話内容などによって変わる可能性があります。また、Geminiで表示されたエラーコード「1095」について、Googleがその原因を公式に「利用上限」と説明していることは確認できていないため、本記事では実際に確認した挙動のみを記載しています。